電気コネクタの基礎「電気接続の仕組み」
株式会社グローブ・テックです。
今回の配信では、グローブ・テック製コネクタの仕組みについて説明します。
【コネクタとは・・・ ?】
電気回路を容易に繋げたり切り離したりするための部品です。導体の接続にはボルト&ナットによるねじ止めなどの方法もありますが、作業性を改善したい場合にはコネクタを使用します。
【コネクタの接触原理と接触抵抗】
金属の導体と導体が触れているだけでも導通はしますが、接触部分の抵抗が大きくなり、発熱によるロスが発生したり信号伝達の信頼性が低い状態となります。この抵抗値を接触抵抗と呼びます。
接触抵抗を抑える為に、導体と導体の間には一定の接触圧力(押さえつける力)が必要にな ります。
接触圧力を発生させる為には様々な方法があります。
今回は「すり割り」と「電気接点」の2種類をご紹介します。
【すり割り】
導体のソケット側、あるいはプラグ側にスリットを入れる方法です。安価で大量生産に向いています。繰り返しの寿命は短く、接触点数も少なくなる傾向にあります。クリアランス、挿入力などに制限を受けやすい構造です。
【電気接点】
ソケットコンタクトとピンコンタクトの間に電気接点と呼ばれるばね材でできた部品を取り付けることで接触安定性を有利にする方法です。電気接点はコネクタの性能を決める要の部品です。
グローブ・テックでは、電気接点を使用したコネクタの設計を行っております。
低接触抵抗、長寿命、高クリアランス、耐熱性などお客様の要望に合わせて電気接点とコネクタの形状を使い分けます。
【コンタクトバンド】
標準的に使用する電気接点です。
ルーバーと呼ばれるブロックに分かれており
ベリリウム銅などのバネ性のある導体を使用することで、1ブロックが1接点として機能します。
配置したブロックがすべて接点として機能することで確実な多点接触による大電流通電を実現します。
比較的低コストで製品製作が可能です。
<コンタクトバンドの製品事例>
・プラグ&ソケット
ソケットボディにコンタクトバンドをマウントした製品です。
多点接触により安定した大電流給電が可能です。
用途に合わせて、絶縁物、ソケットボディ、接点の材質や形状を変更します。
・フォークソケット
板形状のボディにコンタクトバンドをマウントした製品です。
通常バスバーとフォークソケットを1セットで使用します。
お客様設備のバスバー形状に併せてソケットのみを製作することも可能です。
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